投稿日 2020-01-05 更新日 2024-03-26
ビンテージセーターの裾を共糸で編み直す
ピーターストームセーターの裾の修復
実は昨年に一度修復していて、その時は似たようなネイビーの毛糸で直しました。その糸の、似て非なるわずかな色の違いに首をかしげて起こさないまま、やり直さずにそのままにしていました。(そのため、肝心の穴の写真がないです。)
っと。昨年の秋頃から強く意識していることですが、
いろいろ大切にする!ニットも毛糸も自分も大切な人達も、育ってきた時間やその背景や培ってきたことたちに想いを馳せて大切にする!
ファストファッションとかファーストフードとかファストコミュニケーションとか、ふわふわと飛んでいきそうなものは要らない。
軽~い時代に佇む、ヴィテージのニットやクローズ達。年月を経て来たからこその風合い、重み。なんて愛おしいのだろうって、こんな時代だからなおさら、あらためてその作り手の情熱や製品の魅力を感じています。
先日、「知恵は愛情から」と教えてくれた人がいて、そうか、もっと愛情深くセーターを眺めていたら、どうなおせばいいのか簡単に気づくことだったのだと。
ピーターストームの裾を直すのなら、少し着丈が短くなっても、元々のオリジナルのピーターストームの糸を使うのが正解。
その年月が過ごしてきた風合いをそのまま引き継ぐ。育てる。
そろりそろりとコツコツと、もう一度ほどきます。
一目ゴム編みで裾側から編み始めてある(下から上)ので、最後に身頃にゴム編みを足し編みする場合(上から下)と目の方向が逆です。本来なら、一目ゴム編み止めで終わりたいのですが。
一目ゴム編み止めにはならないけれど、同じように規則正しくとじ針を運んで、修復しました。ほろほろと頼りなくなった毛糸でしたが、伸縮性も大丈夫。半目ズレちゃうのは仕方ないかな~。
修復済みのPeter Storm。80年代のヴィンテージニット。ラグランの袖ぐり、目の重ね方が、なんて美的なんだろ~と、うっとり。
自分で編んだものよりも素敵だなぁって、当たり前だけど、やっぱり思っちゃいます^^
そしてそして、星の王子さまのバラのお話みたいに、買ったものでも手をかけたものは、より愛おしくなります。
ガンジーセーターの修復方法って?
今回、裾の修復をしながら疑問に思ったのですが、
裾から編み始めたセーターのゴム編み部分を元通りに修復する方法ってあるのかな?いつかその知恵に出会った時は、まとめたい~。
例えば、ガンジーセーターは、漁に出て擦り切れやすい裾部分などを編み直しやすいように、下側は、輪編みで無地で編んであると謂われるのだけど。
無地どうこう以前に、裾から編み始めていたらほどきづらいし、正確なゴム編み止めは出来ない...。が、裾から一気に編む方が仕上がりは速い。
ということは、
①身頃の途中に鋏を入れて、分断して、裾へ向かってほどく。
②ほどいた量と同じ部分を、裾から上方向へ向かって編む。
③ほどいていない上部分と、新しく編んだ下部分をメリヤスはぎする。
かな?笑
大切なかけがえのない日々にしていきましょうね٩( ''ω'' )و♡
「ヴォーグ学園1年生の頃のたりるん」に「編むことや生きることで少しだけ経験を積んだたりるん」が、そういう話を「手渡ししたい♡」と願って置いているブログです