故きを温ねて新しき日々を謙虚にする
少し古い『毛糸だま』。2001年夏号。憧れのアイリッシュ特集です。
アイリッシュクロッシェは、花や葉、木の実を立体的に、繊細にダイナミックに表現する魅力的な技法です。編み物好きが憧れる、憧れのアイリッシュです。
歴代『毛糸だま』の中でも、いいなぁと思う中の一冊です。
表紙・風工房さんのドレス
◆好きな理由・その1
表紙は、風工房さんデザインのドレスです。
アイリッシュクロッシェが美しいのですが、この『毛糸だま』では、アイリッシュクロッシェモチーフの編み方を、4ページにわたり丁寧に図解してあります。貴重~。
さらに、スペシャルインストラクションとして「表紙の作品を編みましょう」を、4ページにわたり掲載してあるのです。丁寧~。
ノースリーブとマキシ丈のスカートという、上下デザインのドレスです。
ヴォーグ学園で教わった先生の作品
◆好きな理由・その2
発刊された2001年は、たりるんがヴォーグ学園に通い始める前です。
ヴォーグ学園で教わったF先生は、毛糸だまデザイナー先生でした。この『毛糸だま』にデザイン制作された実物作品を、見せて(魅せて)くださったことがあります。
毛糸だまのモデルさんと同じようなシュッとしたスタイルの先生が、ご自身の美しい制作ニットを、特別なクラスの日にサプライズで着て来てくださいました。
この『毛糸だま』をめくる度に「あ~、あの時の~♡」と先生の作品に再会し、感慨深くあの頃の情景を思い返しています。
柴田淳さんの言葉
◆好きな理由・その3
2001年のIT環境は、スマホ発売前。PCでインターネットの情報を得ていて、キーボードを叩けることが、WEB仲間入りの初めの一歩だったような時代。
この頃の『毛糸だま』には「毛糸だまウェブ」というコーナーがあったようで、2001年夏号には「柴田淳の電脳編み物日記⑯」というエッセイがあります。
編み物が下火だった時代だと思うので、編み物が心底好きな方々が、かなりの熱量でホームページ等を開設しておられたと思うのです。
柴田先生の言葉↓↓が、広くて大きい。
「...毛糸だまの読者の皆さんはベテランの方が多いと思うので、アドバイスを求められることもしばしばでしょう。言うまでもないことですが、何か聞かれたらどうぞ親切にしてあげてください。深みの方へ手を引いて行ってあげられればなおいいんですが。...」
そして、そんな先輩方に、私も深みの方へ手を引いていただきました。
ベテラン先輩のお陰です
たりるんがヴォーグ学園に通っていた当時、手編みクラスは同レベルの一斉授業でした。機械編みは8人ほどのクラスで、レベルも教わる内容も個々でバラバラでした。
新入りたりるんは、機械編みクラスの先輩方から親切に教えていただきました。
それこそ、ノートもお借りしたし、糸を切る位置や要領も教わったし、編み図をもらったり、どこで何が買えるか...、そんなことさえも、みんなで情報を持ち寄っていました。
今や、手の中のスマホで簡単に多くの情報を入手出来るし、技術も旬もわかるし、発信もたやすく出来るから、ひとりの力で一人前に出来ちゃってる気になりがちです。
だからこそ、SNSや流行りの新刊本だけではなく、ベテランさんの愛読書だった過去本を時折り振り返り、謙虚でいたいと思う。初心に戻れる。初心に戻ると上達出来る。と思う。
20年以上前から、すでに編み物HPやブログを書き、知識や技術を惜しみなく分け続けてくださった先輩方がいらっしゃるのよね~と、当時を想ったりなどしています。
編み物に限らず、多くの分野で、昔からの先達の知恵と知識を伝え続け、次へ次へと送り続けて来てくださったお陰で、こんなに充実した日々を過ごせているのだと思うのでした。
ニュースも有名人もSNSも、なにが本当でどこから嘘なのか、真実と茶番と真実ぶった偽物が入り乱れているから、「純粋が多くを占めていた昔」を拠り所にすると、未来を間違わないのじゃないかと感じます。
それではみなさま、またね!今日もありがとうございます♡
★今日も編み針と毛糸とともに穏やかな一日を過ごせますように*お互いに笑. ご訪問ありがとうございます. らびゅ~♡
編み方などの内容は個人でご自由にお楽しみくださいね.
ただ、ブログ内の画像・文章はたりるんの著作物です.
無断転載引用、PIN(ピンタレスト)作成は固くお断りいたします.
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「ヴォーグ学園1年生の頃のたりるん」に「編むことや生きることで少しだけ経験を積んだたりるん」が、そういう話を「手渡ししたい♡」と願って置いているブログです